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教団Xの衝撃再び?中村文則の最新作R帝国がめちゃめちゃ怖かった。(感想ネタバレなし)

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どうも、ちゃんよつです。
教団Xがおもしろかったので、早速読んでみました。

ちなみに猫将軍さんのイラストがめちゃめちゃかっこ良いです。

内容については信じる信じないは別として、個人的には色々な物事について考えるきっかけを与えてもらいました。

あらすじ

舞台は近未来の島国・R帝国。ある日、矢崎はR帝国が隣国と戦争を始めたことを知る。だが、何かがおかしい。国家を支配する絶対的な存在党と、謎の組織「L」。やがて世界は、思わぬ方向へと暴走していく-。
「私達が世界の暴力と圧制を内側から崩壊させる。だから未来の人間達よ、あなた達は自由の空気を吸い、多種多様な喜びの息を吐け」
R帝国 帯より引用

今作はディストピア作品である。

物語の舞台は架空の島国であるR帝国

この世界では人工知能を搭載したスマホなど生活の中心にネットがあります。

一見SFのような夢のある世界観だと錯覚しますが、そんな事はありません。

めちゃくちゃ怖いです。

その他にも科学的進歩や貧困などこの先の未来に起こりそうなものばかり出てきます。

この時代にこの作品を出し一個人としての意見を主張した作者の勇気に敬意を表したいです。(もちろん読む人によって賛否両論あるとは思いますが。)

LとRとは?

この作品の大きなテーマに戦争があります。

その中で登場するのが謎の組織Lと国名に掲げられているRです。

この二つが意味するものは思想としてのLeftとRightだと思われます。

また第二次世界大戦や沖縄戦など実際に起こった事実を交えて描写されている部分もあり、戦争について非常に考えさせられました。

感想

まずは作品の世界観にぞっとしました。
他人事には感じられないから余計怖かったです。

作中に出てくる

幸福に生きることと、正しく生きることは違う

 

人々が欲しいのは、真実ではなく半径5メートルの幸福なのだ

という二つの台詞には絶望感すら感じました。

この作品には希望がほぼありません。しかし読み進める手は止まりませんでした。

そして二組の男女、対立する2つの組織という設定からは同作者の教団Xを彷彿とさせます。
教団Xは性描写の多さなどから評価が分かれていますが、今作ではストレートな表現が多く作者のリベンジに近い意気込みを感じました。
簡単に説明すると教団Xをより伝わりやすくしたのがR帝国。そのようなイメージです。

僕は教団Xを読んだ時にも感じたのですが、小説というよりも様々な問題に対する作者の考え自体を見せられたような気持ちになりそして考えさせられました。

時代に対する問題提起、そして読み手に考えるきっかけを与える作品です。僕は本当に読んで良かった一冊だとそう思います。

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